野球肘に対してのアプローチ

野球
投球は下半身や体幹で作ったエネルギーが肩・肘・手を介してボールに伝わることで行われます。ですので、肘だけではなく体全体に視野を広げてアプローチしていきます。

カイロプラクティックでは、まず背骨・骨盤の問題によって起こる神経圧迫(サブラクセーション)を取り除きます。背骨や骨盤の歪みは筋骨格のバランスを乱し、肘の痛みの原因となります。また、頚椎や上部胸椎から出ている神経は肘に関わる筋肉をコントロールしています。サブラクセーションにより、この神経が圧迫を受けると筋肉のバランスが乱れ、痛める原因となります。肘に関連する神経圧迫を取り除き、自然治癒を促します。

その他の関節や筋肉なども細かく検査し、必要に応じてそれぞれの関節の矯正を行います。

一度整形外科を受診し、骨折の有無・度合いを確認した上でご来院ください。投球の一時休止や、状況によってはバッティングも休止する必要があると考えておりますが、選手本人の状況や意思も考慮した上で治療計画を検討します。

普段の生活で気をつけること

・可能な範囲でいいので、できるだけ肘を動かすようにしてください。運動不足による血行の悪化や筋力、柔軟性の悪化は回復の妨げとなります。※骨折があり、安静が必要な場合は控えてください。

・取り組んでいただきたいことは前腕の筋肉、肩のインナーマッスル、肩甲骨まわりの筋肉(前鋸筋、僧帽筋、菱形筋)や体幹、下半身などの筋力アップと柔軟性の向上などです。詳細は当院にてアドバイス致します。

・急激な痛みが出ている時には患部を温めることは避けてアイシングをしましょう。1回20分を目安に1日に数回行いましょう。痛みがピークをすぎれば中止しましょう。

アドバイス

カイロプラクティックを受け、骨組みと神経系の状態を良くすることはただ単に肘の痛みの改善だけでなく、運動パフォーマンスの向上につながります。まずは肘の痛みの改善が目標となるかと思いますが、その後も、故障の予防や運動パフォーマンスの向上のために定期的にカイロプラクティックを受けることをおすすめいたします。