膝周辺の靱帯炎(膝蓋腱炎・腸脛靱帯炎)

膝周辺の靱帯炎に対してのアプローチ

膝の痛み
太ももの前面の筋肉、お皿、お皿の下方に位置する膝蓋靱帯は連動して膝にかかる負担のショックアブソーバーとして働きます。膝蓋腱炎は,この膝への負担を連動して分散しているシステムへの過剰な負荷が原因となります。腸脛靱帯炎は同様の原因に加え、膝が屈伸するたびに膝の骨と靱帯が摩擦を起こすことも要因の一つです。

カイロプラクティックでは、まず背骨・骨盤の問題によって起こる神経圧迫を取り除きます。背骨や骨盤の歪みは膝周辺のバランスを乱し、膝に異常な負担がかかります。また、仙骨や腰椎から出ている神経は下肢の筋肉をコントロールしています。この神経が背骨により圧迫を受けても筋肉の働きが乱れ、膝への負担が増加します。膝に関わる神経圧迫を取り除き、自然治癒を促します。

股関節・膝・足首などの関節・筋肉も細かく検査し、必要に応じて各関節の矯正を行います。

普段の生活で気をつけること

・良い姿勢を意識しましょう。以下のような姿勢が下肢のバランスを乱す原因となります。腰や背中を丸めて座る、猫背、足を組む、片足に体重を乗せて立つなど
・可能な範囲でいいので、できるだけ関節を動かすようにしてください。運動不足による血行の悪化や筋力・柔軟性の悪化は関節の痛みの原因となります。痛くてウォーキングができない方は自転車か、プールでの運動がおすすめです。取り組むべきエクササイズなどのアドバイスもさせていただきます。
・膝蓋腱炎では太もも前面、腸脛靱帯炎では太もも外側面の筋肉のストレッチが必須です。
・膝に過剰な負荷をかけないためにも体重のコントロールは重要です。
・テーピングの使用も検討しましょう。
・痛みが出ない範囲であればスポーツは行ってかまいません。
・急激な痛み・はれが出ている時には患部を温めることは避けてアイシングをしましょう。1回20分を目安に1日に数回行いましょう。

アドバイス

症状の改善が見られたとしても日常生活で身体に負担をかける要因は数多くありますし、サブラクセーションや体の癖は根強く残っています。姿勢を気をつけたり、エクササイズやストレッチをすることで、ある程度は再発を予防できると思います。しかし、より良い状態を実現し、再発を防止するためには定期的なケアを受けられることをおすすめいたします。