貧血の原因とそれに対してのアプローチ

交感神経が骨格に与える影響として造血細胞の分化促進(造血促進)作用があります。交感神経領域のサブラクセーション(神経圧迫)を取り除き交感神経が正常に機能できる状態を整え、骨組織での造血を促進します。

胃液の不足によりビタミンB12が消化吸収されていないことが考えられますので、貧血と同時に胃腸の問題を抱えている場合はこの原因が考えられます。胃液の分泌は胃を支配する副交感神経の役割ですので、この領域でのサブラクセーション(神経圧迫)を取り除くことで、胃液分泌のコントロールが正常に行えるようにします。

呼吸不全との関わりが考えられますので呼吸器の問題も同時に改善していく必要があります。呼吸器(気管、気管支、肺)の機能を高めるのは、呼吸器を支配する交感神経の役割ですので、この領域でのサブラクセーション(神経圧迫)を取り除くことで呼吸機能を高めます。

摂取量の不足や出血による鉄の欠乏がないか確認しましょう。副腎の機能低下が関連している場合は副腎を支配する交感神経領域でのサブラクセーションを取り除き、副腎が活発に働ける環境を整えます。鉄を上手く消化吸収できていないことも考えられますので、胃腸の問題を抱えている場合ですと胃腸を支配する副交感神経(迷走神経)でのサブラクセーションを取り除き、消化機能が正常に行える状態を整えます。
赤血球自体の問題か赤血球を破壊する自己免疫疾患との関連が疑われ、自律神経の乱れも重篤な状態と言えます。

普段の生活で気をつけること

食事内容の工夫
以下の物を積極的に摂取しましょう。
・高エネルギー、高タンパク、高ビタミン食
・鉄含有量の多い食品:レバー、牛肉、大豆、ほうれん草など
・造血ビタミン(ビタミンB12、葉酸)を多く含むもの
・・ビタミンB12:レバー、ハマグリ、いわし、牡蠣、あさり、かに
・・葉酸:レバー、ほうれん草、インゲン、ブロッコリー、アスパラ

積極的に運動に取り組みましょう
・運動訓練によって、総ヘモグロビン量、赤血球容積、血漿量、血液量が増加します。
・運動によって骨組織が刺激されると、オステオカルシンというホルモンが骨から分泌されて造血を促進します。

規則正しい生活習慣を身に着けましょう。



アドバイス

貧血の原因は様々です。貧血自体が悪いというよりは、貧血を起こしてしまう体質が問題であり、この体質を放置していると、他にも様々な問題が起こってきます。鉄剤などによる貧血への対処療法よりも、カイロプラクティックケアや生活習慣の改善により、貧血を起こしてしまう根本的な体質の改善に取り組む必要があると考えております。