この発症の特徴から冠状動脈を弛緩する作用がある交感神経が正常に機能できるようにするためにも、心臓を支配する交感神経領域にサブラクセーション(神経圧迫)があれば取り除く必要があります。
冠状動脈の機能を低下させてしまう要因としては、動脈硬化や高血圧、糖尿病、肥満、高コレステロール血症などもあるので、それらも考慮した上で治療方針を決定します。ストレス心筋症の進行過程の奥に交感神経の過緊張および、血症カテコールアミンの上昇が関与していることも考慮すると副交感神経でのサブラクセーションも同時に取り除く必要もあるかと思われます。