アレルギー症状の原因

鼻炎
アレルギー症状(アトピー性皮膚炎、じんましん、喘息、鼻炎など)は、基本的には副交感神経優位の体調が原因で起こります。副交感神経が優位の体調は体内にリンパ球が多い状態になっており、そこに抗原(アレルゲン)が進入することで、過剰な免疫反応を起こします。

交感神経系や副腎という臓器が連動することで、アレルギー症状が抑制されますが、このシステムの機能が低下してしまうとアレルギー症状の発症・悪化につながります。

また、精神的ストレスが原因となり、アレルギー症状を発症している場合は以下のことが考えられます。
・もともと副交感神経優位の体質の人が、精神的なストレスにさらされることで交感神経が緊張状態に入り、そこからの反動で過剰な副交感神経反射が起こっている。

・交感神経の過緊張により、皮膚や粘膜のバリア機能が低下し乾燥や発汗、気温差、煙、衣類などの刺激に対して弱くなって炎症を起こしやすい状態になっている。

カイロプラクティックでのアプローチ

副交感神経優位の体質を作る原因となっているサブラクセーションを取り除きます。交感神経領域(特に副腎、もしくは甲状腺を支配する領域)でのサブラクセーションが、最もアレルギー症状に関連しやすいですので優先してアジャストメントを行います。

喘息の場合は呼吸器系を支配する交感神経領域でのサブラクセーションを優先して取り除いていきます。呼吸器を支配する交感神経には気管や気管支を拡張させる役割があり、この機能が低下することで、気管や気管支が閉塞し喘息の症状を引き起こします。

精神的なストレスが最も大きな原因と考えられる場合は、交感神経の過緊張を改善できるようなアプローチを行う場合があります。

小児のアレルギー症状や湿性の喘息、日中に症状が悪化したり鼻水が過剰にでたりする副鼻腔炎などのケースでは、上部頸椎や骨盤部でのサブラクセーションを取り除くことで改善が見られたという臨床報告が多くあります。

普段の生活で気をつけること

・過保護な生活環境を避けましょう。
例)冷暖房の過剰な使用、運動不足、過食(空腹知らず)、キレイすぎる室内など
・汚染された生活環境から離れましょう。
例)大気・水質・土壌などの汚染、建材に使用される化学物質(ホルムアルデヒドやトルエン)など
・食事の工夫
→玄米菜食は、自律神経の調子を調えて体を温めるのでアレルギー体質改善に役立つと言われています。甘味、糖質、揚げ物、炭酸飲料などは副交感神経を刺激するので避けましょう。
・薬物療法から早期の脱却を目指しましょう。
・積極的に運動に取り組み、ストレス解消と自律神経の安定化に取り組みましょう。

アドバイス

アレルギー症状に対しての薬物療法は根本的な問題の解決にはつながりません。それどころか症状がさらに悪化したり、長期化してしまうなどのリスクや、別のアレルギー症状を発症してしまうリスクを高めてしまいます。カイロプラクティックケアを受け、生活習慣を改善し、根本的な体質の改善に取り組みましょう。